「秘密基地建造ファイナルのファイナル⑤」第191回サルシカ隊がいく

投稿日: 2013年02月27日(水)10:15

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写真/フォトグラファー加納(加納準) 文/サルシカ隊長(奥田裕久)

サルシカ秘密基地建造ファイナルのファイナル・・・略して「秘密基地FF」の2日目の朝があけた。
しばらく前から東海地方に寒波が居座り、秘密基地周辺はいつもより冷えていた。

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気温-2度。
窯の土が凍ると、カスカスになってしまって使い物にならなくなる・・・というので、竹で囲いをつくり、毛布で覆った。
その中に七輪を置き、炭火を燃やした。
まだ未完成の石窯に対しても、これだけの寒さ対策がとられていたのである。

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が、またもやブルーシートの春巻きがウッドデッキに転がっているのである(笑)。
当然中からスカースカーと寝息が聞こえる。
鼻笛の池山大工である。

しかもその奥からも寝息が聞こえたかと思うと、むくりと寝袋が起き上がり、中から顔のむくんだ中谷のお父ちゃんが「おはよう!」と出てきた。
このひとは池山大工に対抗して、外で寝たという。

トレーラーハウスには十分なスペースがあるのである。
キャンピングカーもまだ空いているのである。
なのにこの人たちはマイナス2度の中、外で寝ているのである(笑)。

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しかもしかも!
今回はテントまであった(笑)。
奈良の中村さんがいびきのうるさいトレーラーハウスを避け、静かな薪棚周辺でテント泊していたのだ。

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ソーセージやパン、缶詰のスープなど、食材は豊富に用意しておいたので、各自勝手に食事の用意をする。
好きなものを好きなだけ。
自分で焼いたり温めたりして食べるのだ。

この日の宿泊組は15名。
たぶんこれまでで最高の数である。
前にもいったが、ここが民宿や旅館であったなら、儲かって儲かって仕方ないのだ(笑)。

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午前8時をこえて、この日の参加組がやってきた。
まず最初にやってきたのは、割烹やまきの大将やまちゃん。

「朝めしは食べてきたでいらんよお」と何やら作業をはじめる。
車から盆栽を下ろし、秘密基地の周辺に穴を掘り、それらを埋めはじめる。

メシも勝手だが、やることもみんなそれぞれ勝手である(笑)。
隊長に相談なんぞ一切しない。

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というわけで、この日はなし崩し的に作業がはじまった。
まずは荒壁土の移動である。
どんどん土を使うので、どんどん運ばねばならぬ。
もう軽トラで3回分運んでいたが、朝からまたみんなで運んだ。

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追加の木材も運ぶ。
この日の参加者は少ない予定であったが、帰る予定の人が帰らない(笑)、とか、予定外の人が来てくれて、結構な人数がいてくれた。
石焼窯もツリーハウスも予定より早く進んでいる。
これはいける、とワタクシは思った。

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しかもこの日は最高の天気であった。
里山晴れ、といった感じ。
風は少し冷たいが、陽射しのおかげで十分温かい。

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みんな石焼窯に集中し、つい忘れがちなツリーハウス。
大工のT橋が久しぶりに寡黙な男となって手すりをつけていた。
微妙に外側にそらしてあるのがこだわりらしい。

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そして電柱を1本斜めにかけて、階段をつくりつけていく。
計画にはなかったが、思いつきでやっているらしい(笑)。
思ったことがその場で形になっていく・・・それはそれで素晴らしいことだ。

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1本柱の階段もほぼ完成し、手すりも出来上がりつつあった。
ツリーハウス班は午前中にほとんどの作業を終えてしまいそうな状況であった。

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なんかワクワクするものが出来てきたぞ。

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そんな時、静岡からトラックがやってきた。
大工のT橋、左官屋こやまさんの仲間である北山大工が、窯につかう石を運んできてくれたのだ。
伊豆石。
いまでは珍しく貴重な石だという。

次回、いよいよ石焼窯づくりが佳境を迎える!!!

(次回につづく)